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コカミドDEAの特徴と安全性

化学式
構造式
用途・効果起泡剤、親水性増粘剤

コカミドDEAとは

コミカドDEAは、医薬部外品表示名称はヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドになります。

コカミドDEAはヤシ油脂肪酸とジエタノールアミンを縮合して得られる淡黄色~黄色の非イオン界面活性剤です。

洗浄剤に添加した場合、単体では脱脂力や泡立ちが低いのでアニオン界面活性剤の泡立ちの向上や、粘度の増加などといった相乗効果目的で配合されます。
また、コミカドDEAを配合することで、アニオン界面活性剤や両性界面活性剤の刺激を緩和する効果も期待できます。

コカミドDEAの安全性について

眼刺激性について

非刺激性から最小限の眼刺激性に分類される10%コカミドDEA溶液をEpiOcular組織モデルで評価したところ、刺激の分類はDraize試験で得られた非刺激スコアと類似していた
Safety Assessment of Diethanolamides as Used in Cosmetics

眼刺激性はほとんどないと考えられます。

皮膚刺激性について

ウサギに本物質の30%溶液を23時間適用した結果、中等度の刺激性がみられたとの報告がある (NTP TR 479 (2001))。また、ヒトでは本物質を含むハンドジェル、シャンプー、油圧オイルなどによる刺激性が複数報告されており、パッチテストの結果本物質が原因物質であったとの報告がある (NTP-TR 479 (2001)、HSDB (Access on July 2015))。以上の結果より、区分2とした。
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15人の患者で10%コカミドDEAと20%ラウリル硫酸Naおよび他の5つの化粧品用界面活性剤溶液の刺激性を評価したところ、刺激をはじめとする作用は確認されなかった。皮膚刺激は界面活性剤の総濃度に関連するのではなく、組み合わせに関連すると結論づけた
Safety Assessment of Diethanolamides as Used in Cosmetics

15人のボランティアの前腕に12.5mmol/LコカミドDEA水溶液0.3mLを1日45分を2回、週5日合計28回プラスティックチャンバーを使用して適用したところ、コカミドDEAを用いたTEWL(平均表皮水分損失)は7.0g/㎡lで、12.5mmol/Lラウリル硫酸NaのTEWLは15.2g/㎡lであった
Safety Assessment of Diethanolamides as Used in Cosmetics

アトピー性皮膚炎患者15人を含む105人の被検者に0.5%コカミドDEA水溶液を単一閉塞パッチ試験を適用した。コカミドDEA水溶液40μLをHaye試験チャンバーで48時間適用し、一次皮膚刺激スコアを評価したところ、平均一次刺激スコアは0.5以下であり、非刺激性であった
Safety Assessment of Diethanolamides as Used in Cosmetics

単一では皮膚刺激はほとんどないものの、界面活性剤の組み合わせ次第では刺激が起こる可能性があると考えられます。

アレルギー性について

データ不足のため分類できない。なお、本物質2%を含むシャンプーを104人の女性にパッチテストを行った試験において、本物質は感作性はみられなかったとの報告や (HSDB (Access on July 2015))、本物質を扱う労働者40人にパッチテストをおこなった結果1人に感作反応がみられたとの報告がある (HSDB (Access on July 2015))。
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コカミドDEAの感作可能性を0.01%~10%で評価するために8つの曝露試験を実施したところ、陽性反応がみられた。しかし、コカミドDEAの職業的曝露は感作をもたらす可能性があるが、化粧品使用では感作の可能性を示さないことが認識されている
Safety Assessment of Diethanolamides as Used in Cosmetics

オランダの金属加工工場従業員284名に疫学調査を実施した。作業中に作業員は金属加工液にさらされていた。284名のうち40名は手または前腕に皮膚炎が認められた。皮膚炎を有する40名の労働者は作業中に曝露された金属加工液および防腐剤の共通成分であるコカミドDEAを0.5%濃度で含むワセリンでパッチテストした。48時間後にパッチを除去し、ICDRGに従って72時間後に採点したところ、40名のうち8名に接触感作が観察され、そのうち4人は防腐剤にアレルギー性であった。1名のみが0.5%コカミドDEAに対して接触感作反応を示した
Amended Final Report on the Safety Assessment of Cocamide DEA

1980年から1987年までにオーストラリアで2,449例が職業性皮膚疾患または皮膚アレルギーの評価のために皮膚科医によって紹介された。明確な職業性皮膚疾患は2,449例のうち993例で、アトピー性皮膚炎は439例であった。993例のうち954人にパッチテストを実施したところ、コカミドDEAは確定的な職業性アレルゲンとして分類された(成分濃度は記載なし)。具体的には理化学、医学、修理、食品取り扱い、印刷、洗浄グループにおいて職業性アレルゲンであった。コカミドDEAは、職業性アレルギー性接触皮膚炎の原因で、女性で11.5%、男性で2.3%であった。女性被検者では、ニッケルが25%の高い陽性反応を担っており、男性被検者ではクロム塩酸が37%で最も高い割合であった
Amended Final Report on the Safety Assessment of Cocamide DEA

試験結果を見ると、一般化粧品での使用はアレルギーがほとんど起こらないと考えられますが、職業的に日々コミカドDEAに接触する場合はアレルギーを発症する可能性があると考えられます。

コミカドDEAの現時点の安全性は一般的な安全性は、化粧品やシャンプーで使用する場合皮膚刺激性・眼刺激性が低く、またアレルギーの起こる可能性が低いと考えられ、安全性の高い成分である言えます。

ただし、職業的に毎日皮膚をさらす場合やアレルギー性皮膚炎などを発症している場合はコミカドDEAのアレルギー性も高まるので注意が必要と言えます。

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