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メチルパラベン

化学式 C8H8O3
構造式
用途・効果 防腐

メチルパラベンとは

メチルパラベンはパラオキシ安息香酸エステルの一種で水溶性の成分です。
広範囲の微生物に対して殺菌効果を発揮します。

化粧品やシャンプーに使用されるパラベンには“メチルパラベン”以外にも、“エチルパラベン”、“プロピルパラベン”、“ブチルパラベン”などがありますが、中でもメチルパラベンが最も殺菌力が弱く、そのかわり肌への刺激が非常に低く、低刺激化粧品などにも使用されています。

メチルパラベンは殺菌力が弱く、殺菌できない微生物や菌もあるので、他のパラベンやフェノキシエタノールなどと組み合わせて殺菌効果を上げて配合されます。

配合される場合は、上限は1.0%までと定められています。

メチルパラベンの安全性について

眼刺激性について

Acute chronic and subchronic toxicity studies in animals indicate that Parabens are practically nontoxic by various routes of administration. Methylparaben and Ethylparaben at 100 percent concentration were slightly irritating when instilled into the eyes of rabbits.
動物における急性慢性および亜慢性毒性試験は、Parabensがさまざまな投与経路によって実質的に無毒であることを示しています。 100%濃度のメチルパラベンおよびエチルパラベンは、ウサギの眼に滴下したとき、わずかに刺激性であった。
3 Final Report on the Safety Assessment of Methylparaben, Ethylparaben, Propylparaben, and Butylparaben

ウサギの眼に滴下した実験ではわずかに刺激のあるという結果になっています。
ただし、100%の濃度を使用してわずかな刺激であったという結果から、上限1.0%で配合されたシャンプーや化粧品においてはほぼ刺激がないと考えられます。

「飽和溶液は眼にmoderately irritating」(HSDB(2007))との記述がある一方、ウサギを用いた眼刺激性試験において「100%濃度では、1日目の眼刺激性スコアが1(最高110)で一過性のslightな眼刺激性」(HSDB(2007))との記述がある。データ不十分なので分類できない。
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皮膚刺激性について

Parabens are practically nonirritating and nonsensitizing in the human population with normal skin.
パラベンは、正常な皮膚を有するヒト集団において、事実上非刺激性であり、非感受性である。
3 Final Report on the Safety Assessment of Methylparaben, Ethylparaben, Propylparaben, and Butylparaben

ヒトについては、「正常なヒト皮膚にはnon-irritating」との記述がある一方、「50人の背中に希釈液を5日間毎日塗布し刺激性を示さなかった場合の本物質の最高濃度は5 %であった」(HSDB(2007))旨の記述がある。動物については、ウサギを用いた24時間Draize試験において「非希釈液でPII=0.67(最高4.0)よりmild skin irritationと評価」(HSDB(2007))と記述されている。以上より、本物質は国連GHS皮膚刺激性区分3に相当すると思われるが、国内では不採用区分につき、区分外とした。
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アレルギー性について

Paraben sensitization has been reported when Paraben-containing medicaments have been applied to damaged or broken skin. Photo-contact sensitization and phototoxicity tests on product formations of Methyl-, Propyl-, and/or Butylparaben gave no evidence of significant photoreactivity.
パラベンは、正常な皮膚を有するヒト集団において、事実上非刺激性であり、非感受性である。 Paraben含有医薬品が損傷した皮膚に塗布された場合、パラベン感作が報告されている。メチル、プロピルおよび/またはブチルパラベンの生成物形​​成に対する光接触感作および光毒性試験は、有意な光反応性の証拠を与えなかった。
3 Final Report on the Safety Assessment of Methylparaben, Ethylparaben, Propylparaben, and Butylparaben

皮膚感作性:ヒトについては、男女各25名に対するRIPT(累積刺激および感作試験)で「No sensitization」(HSDB(2007))との記述がある。動物については、雌雄各5匹のモルモットを用いた接触感作性試験で「no reactions」(HSDB(2007))との記述がある。いずれもList2の情報源のデータであり、この他に明確な陰性データがないので、分類できない。
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メチルパラベンの現時点の安全性は国内で規定されている配合量を考慮すると、皮膚刺激性や眼性刺激はほとんどない成分と考えられます。

アレルギー反応に関しては、健康な皮膚の場合は起こる可能性が極めて低く重大なアレルギー報告もないので安全性の高い成分と言えます。
ただし、慢性皮膚炎や、皮膚バリア機能が低下している場合は3%未満の可能性でアレルギーが起こる場合があります。

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