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フェノキシエタノールの特徴と安全性

化学式C8H10O2
構造式
用途・効果抗菌・防腐剤

フェノキシエタノールとは

アルカリ溶液中でフェノールに酸化エチレンを付加して合成されたグリコールエーテルの一種で、わずかに芳香のある無色透明の液体です。

フェノキシエタノールは玉露や緑茶の揮発成分として発見された成分で、抗菌・防腐の効果を発揮します。

フェノキシエタノールの特徴

防腐剤としてパラベンではなくフェノキシエタノールを配合することで、「パラベンフリー」と表示することができ、より高い安全性をアピールしたりされますが、パッチテストでは肌への刺激性において両者に優位な差はないという報告があります。

フェノキシエタノールは低用量でも十分な防腐・殺菌効果が期待できる成分です。

フェノキシエタノールの安全性

フェノキシエタノールの安全性についてのデータを紹介します。

皮膚刺激性について

According to the classification scheme of Hodge and Sterner,(1) Phenoxyethanol is practically nontoxic when administered orally or dermally to rats.

Hodge and Sternerの分類スキームによれば、(1)フェノキシエタノールは、ラットに経口または経皮投与された場合、実質的に無毒である。
9 Final Report on the Safety Assessment of Phenoxyethanol

ウサギを用いた皮膚刺激性試験において、本物質の10%溶液では2/6例に、2%溶液では1/6例にそれぞれ一過性の紅斑がみられた (SIDS (2005))。
また、他のウサギを用いた皮膚刺激性試験においては、不希釈の本物質を24時間閉塞適用した結果、刺激性はみられなかった (SIDS (2005))。
さらに、ヒトへの影響として51人のボランティアに本物質の10%溶液を用いてパッチテストを行った結果、刺激性はみられず、2,736人に本物質の1%溶液を用いてパッチテストを行った結果でも、刺激性はみられなかった。以上の情報に基づき、区分外とした。 
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眼刺激性について

Undiluted Phenoxyethanol was a strong eye irritant, but was nonirritating when tested at 2.2%.

希釈されていないフェノキシエタノールは強い眼刺激剤であったが、2.2%で試験した場合には刺激を示さなかった。

9 Final Report on the Safety Assessment of Phenoxyethanol

ウサギ (6匹) を用いた眼刺激性試験において、本物質適用後24、48、72時間のドレイズスコアは、角膜においてはいずれの時間も0 (72時間の2例のスコア20を除く)、虹彩においていずれも5 (48時間の2例のスコア0を除く)、結膜において、それぞれ10-14、8-14、8-14であり、回復に関する情報は得られなかった (SIDS (2005))。
本物質は、EU DSD分類において「Xi; R36」、EU CLP分類において「Eye Irrit. 2 H319」に分類されている。以上の情報に基づき区分2とした。
今回の調査で入手したEU DSD分類及びEU CLP分類を追加し、細区分の情報 (ウサギのドレイズ法又はヒトでの知見が軽微で7日以内に回復することを示す情報) が得られなかったため「区分2」に変更した。 
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アレルギー性について

皮膚感作性: PATTY (6th, 2012) では、モルモットを用いたマキシマイゼーション試験において「皮膚感作性に対する可能性が示されない」との結果が2件報告されている。
また、SIDS (2005) では、ヒトへの影響として、501人の患者でパッチテストを行った結果、「感作性なし」の報告があり、2,736人の患者でパッチテストを行った結果、「感作性なし」の報告がある。以上の情報に基づき、区分外とした。 
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フェノキシエタノールの現時点での安全性は、皮膚刺激性や毒性はほとんどなく、高濃度では眼刺激性が起こる可能性はありますが、シャンプーに配合されている濃度であれば問題ないと言えます。
また、健常な皮膚においてアレルギー(皮膚感作性)の報告もなく、安全性の高い成分であると考えられます。

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