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ラウレス硫酸ナトリウムの特徴と安全性

化学式 CH3(CH2)10CH2(OCH2CH2)nOSO3Na
構造式 ラウレス硫酸ナトリウムの構造式
用途・効果 界面活性剤・洗浄作用

ラウレス硫酸ナトリウムとは

ラウレス硫酸ナトリウムは、医薬部外品表示名称 ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム と呼ばれるアニオン(陰イオン)界面活性剤です。

ラウリルアルコールのポリエチレングリコールエーテルと硫酸エステルのナトリウム塩で、わずかに特異なにおいのある無色~淡透明の液体、またはワセリン様をしています。

ラウレス硫酸ナトリウムは、ラウリル硫酸ナトリウムと名称が似ているので混同されやすい成分です。
その違いは、分子の大きさにあります。

はじめに開発されたのはラウリル硫酸ナトリウムですが、分子が小さく肌への浸透性が高かったため皮膚刺激が強い成分でした。
その分子を大きく改良して肌への浸透性を抑え、脾腫刺激を緩和させたものがラウレス硫酸ナトリウムです。

ラウリル硫酸ナトリウムは現在ほとんど使用されておらず、使用されていたとしてもごくわずかな配合になっています。

ラウレス硫酸ナトリウムの特徴

低温での溶解性がよく耐硬水性にすぐれており、油に対する洗浄力が高い成分です。

微量配合でも泡立ちがよいので、製剤に配合しやすく、シャンプーやボディシャンプーをはじめ洗顔料や入浴剤に広く使用されています。

シャンプ-の主剤としてよく使用されていますが、塩化Naを少量加えると増粘し、シャンプーのドロっとした感触が作られます。

ラウレス硫酸ナトリウムの安全性

眼刺激性について

The ingredients have been shown to produce eye and/or skin irritation in experimental animals and in some human test subjects

成分は、実験動物およびヒト被験体において眼および/または皮膚刺激を生じることが示されている

Final Report on the Safety Assessment of Sodium Laureth Sulfate and Ammonium Laureth Sulfate

データから軽度から中等の眼刺激性があると判断されるため、軽度~中等の眼刺激性があると考えられます。

皮膚刺激性について

職場の安全サイトに以下のような記載が掲載されています。

ヒトへの毒性影響として「長期間の職業接触による皮膚刺激、皮膚乾燥の報告がある」旨の記述と、動物について「モルモット、ウサギの皮膚に対し、エチレンオキシド鎖が短いものはより刺激性がある」旨の記述があることから、区分2とした。 なお、List3の情報源に、ウサギを用いた24時間Draize試験で「severe」(RTECS(1997))と「moderate」(RTECS(1999))の記述がある。
職場の安全サイト

洗浄ベース製品用の刺激性を試験するソープチャンバー試験というテストでも、付けっぱなしと同じように中等の皮膚刺激性と結論づけられているため、中等の皮膚刺激性があると考えられます。

アレルギー性について

厚生労働省が運営する”職場のあんぜんサイト”の安全データーシートによると、

「長期の職業ばく露による接触性皮膚炎、湿疹」(HSDB(2002))との記述があるが、詳細が不明であり、他にデータがないため、分類できない
職場のあんぜんサイト

と記載されています。

アレルギー性についての試験結果はまだでていません。

ラウレス硫酸Naの現時点での安全性は、重大なアレルギーの報告はないですが、軽度~中等の皮膚刺激性および眼刺激性があり、接触性皮膚炎や湿疹の可能性が示唆されているので注意が必要な成分と考えられます。

シャンプーにおいてラウリル硫酸ナトリウムは非常に強い脱脂力を持つ高級アルコール系界面活性剤です。
ラウレス硫酸Naと同じく、洗浄力、泡立ちがよい。その分刺激も強くなっています。

洗浄力が強いので、頭皮を保護する役割をする皮脂を根こそぎ洗い流してしまいます。

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