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サリチル酸ナトリウム

化学式 C7H6O3
構造式 サリチル酸の構造式
用途・効果 防腐剤・抗炎症・ニキビ予防・フケ防止・角質溶解

サリチル酸ナトリウムとは

サリチル酸ナトリウムは医薬品や医薬部外品原料にも使用される成分の一つで、非ステロイド系抗炎症薬に使用されている成分です。
白色の針状結晶または結晶性の粉末の形状をしている成分で、アルコールや熱湯に溶け、水には溶けにくい特徴があります。

化粧品やシャンプーには防腐剤、また抗炎症、ニキビ予防、フケ防止、角質溶解などの効果を目的に配合されます。

サリチル酸ナトリウムの安全性について

皮膚刺激性について

皮膚刺激性については以下の実験の結果があります。

ヒトに0.2%または1.5%のサリチル酸溶液を21日間の閉塞または半閉塞貼付した試験では、本物質は非刺激性(nonirritating)と結論され(NTP TR524 (2007))、また、ウサギを用いた試験で刺激性スコアは0.16/8.0で軽度の刺激性(slightly irritating)と報告されている(IUCLID (2000))が、ヒトのボランティアによる試験で刺激性あり(irritating)との結果(IUCLID (2000))、13人の患者でサリチル酸塩使用と関連する中毒性の表皮壊死発生の報告(PIM 642 (1998))、さらにサリチル酸は高濃度(20%以上)で焼灼作用があるとの記載(IUCLID (2000))がある。GHS分類:区分2
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サリチル酸は低濃度であれば非刺激性の成分ですが、20%以上のの高濃度の場合、皮膚刺激が起こる可能性が考えられる成分と言えます。
ただし、サリチル酸はポジティブリストに分類されているため配合上限があり、シャンプーにおいてここまで高濃度で配合されることはありません。

眼刺激性について

眼刺激性については以下の実験の結果があります。

ウサギの眼に3%溶液を滴下し、強い刺激性(highly irritating)との結果(IUCLID (2000))があ。GHS分類:区分2A
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サリチル酸は3%ほどの低濃度でも眼に対する刺激性のある成分と言えます。

皮膚感作性(アレルギー)について

皮膚感作性(アレルギー)については以下の実験の結果があります。

マウスのLLNA法による皮膚感作性試験で陽性(positive)の報告(NTP TR524(2007))がある。GHS分類:区分1 なお、本物質は局所使用でアレルギー性接触皮膚炎を起こすおそれがあるとの記述(PIM 642 (1998))の一方、マウス耳介腫脹試験では感作性なし(not sensitizing)との報告(IUCLID (2000))もある。
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サリチル酸はアレルギー性接触皮膚炎を起こすおそれがある成分と言えます。

サリチル酸の現時点での安全性は、化粧品の配合範囲において、酸性度が高くなければ皮膚刺激はほとんどない成分と言えます。
ただし、実験結果から眼刺激性があり、アレルギーを引き起こす可能性ががある成分と言えます。
酸性度が高い場合や皮膚炎を有している場合、乾燥肌および敏感肌の場合は皮膚刺激が起こる可能性が考えられるので注意が必要です。

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